2005/09/22 Thu 後藤田正晴先生
昨日、後藤田先生が死去されました。91歳という年齢でしたが、本当に惜しい方を亡くしたと思います。
後藤田先生の功績や経歴はマスコミで報道されており、皆さんも十分にご存じの事と思いますが、私にとって大変尊敬していた政治家の一人でした。
中曽根内閣で後藤田先生が官房長官、渡辺秀央先生が官房副長官という間柄で、政界引退後も両先生が親しくお付き合いをされていました。大変偉い先生ですから直接は存じ上げませんが、私の政治の師である渡辺秀央参議院議員を通じて後藤田先生の麹町の事務所に出入りさせていただいたり、ご自宅に伺ったりした事がありまして、勝手ながら親近感をほんの少し感じておりました。
まだ私が、25・6歳の時ですからいまから8年ほど前の話ですが、渡辺先生の秘書として、後藤田先生の事務所にお届け物をしたとき事でした。用もすぐに終わり、事務所の方と立ち話をしていたところ、後藤田先生が部屋から出てこられ「ご苦労さん」と声を掛けていただいたのです。
かみそり後藤田といわれていたので、目があったときは緊張しましたが、優しい声で労われていたく感動したのを今でも覚えています。好々爺という言葉がまさにピッタリでした。お孫さんをいたく可愛がられていることも、後から聞いて妙に納得したものです。
直接接したのはこれだけでしたが、大変大きい存在として尊敬をし、新聞に記事が載ると必ずそれを見るようにしていました。
やみくもな対米追従や国際貢献とうい名の自衛隊の海外活動の拡大に対する警告等、最近の政治に対する先生の危機感をよく口にされていました。先の衆議院選挙後も、マスコミや国民に対して、もっと冷静になるようにとテレビでコメントされてました。この危機感をしっかり受け止めなくてはならないと思います。
「このままじゃ日本は地獄におちるよ。おちたところで目を覚ますのかもしれないが、それではあまりに寂しい」
後藤田先生の重みのある言葉を胸に…
ご冥福をお祈りいたします。
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