アセットマネジメント
アセットマネジメントとは、資産の効率的な管理・運営をするという意味で、主に不動産や金融関係の業界で使われている言葉です。
しかし、最近では行政の管理する公共の構造物にも適用される事も多くなりました。都でも、対症療法型管理から予防保全型管理に転換するため、昨年9月に行った都のアメリカ・ミネアポリス橋梁崩落事故調査結果などを踏まえ、全国に先駆けて構築した科学的な道路アセットマネジメントによる、橋梁の長寿命化計画を策定することとしています。
なぜ今アセットマネジメントかと言うと、「関東大震災の復興期や東京オリンピックを契機とした時期から高度経済成長期に整備された多くの施設は、人間と同様に高齢化が進んでおり、10数年後には全ての施設を更新しなければなりません。ところが、都の財政はますます厳しくなり、高齢化した施設全ての更新は不可能と予測されます。この危機的状況を回避するには、施設更新時期のピークを平準化し、何とか乗り切らねばなりません。道路アセットマネジメントは、これまでになかった金融工学の考え方によって、中長期的な視点から各年のキャッシュフロー(資金の流れ)を求め、投資的計画を立案、実施、フィードバックすることで最も望ましい道路事業に改革するものです。
また、東京都では平成18年度から複式簿記・発生主義を導入する公会計制度改革が本格実施されることから、その際必要となる施設のストック情報やマネジメントへの活用を道路アセットマネジメントは支援することとなります。」(都建設局HPより)と言う事で、着々と準備をしてきました。
私も昨年の各会計決算特別委員会で、この問題を取り上げ道路や橋梁だけでなく、トンネルなど他の道路構造物にも対応すべきと要望しておきました。今月30日には学識経験者による第一回目の「東京都橋梁長寿命化検討委員会」が開催される事になります。
東京には膨大な資産がありますが、それは同時にその管理費も膨大になります。限られた財源でいかに有効にその資産を活用するかは今後の都政においてとても重要なポイントです。
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